職場の有志6人で登っている。
最年長のリーダーでさえ、今の私よりひと回りほど若い年齢だった。他のメンバーも若かった。大半が初心者であり、ただ後ろを付いて行くだけだった。言い換えれば、連れて行ってもらった。
わずかに残る写真を見ても印象は薄いままだ。その理由の一つが、山頂から富士山が見えなかったことによるものだろう。
その後、現在に至るまで数多くの山に登っているが、中にはこのように日に日に記憶が薄れていく山も少なからず存在する。せっかく長時間を費やして遠出をしたのに、惜しいことである。
思い立って23年ぶりに登ることにした。目的は富士見登山だ。天気予報を確認し降水確率ゼロの日にねらいを定めた。
(続きは後日)