チェレスタの響きとともに静かに幕を閉じる最後の部分は、何度でも聴きたくなる。ここに至るまでが果てしなく長い。演奏時間は約1時間であり、いつも聞き流しだ。まだこの曲とは心が通い合わない。
鑑賞の仕方を改める。人それぞれなのだから。
音楽より音響に耳を傾けよう。我が家のスピーカーでは限界があるとはいえ、大編成オーケストラの金管楽器や打楽器の迫力には心を揺さぶられる。
全曲を通して静と動との対照が著しい。音量を上げたり下げたり、うたた寝などしていられない。
一度は生で聴いてみたい。ロシアのオーケストラが来日公演で取り上げてくれないだろうか。