行方知らずのさすらい暮らし

自称「さすらい人」が書き綴る気ままな日々の暮らし

浜石岳( 707m 静岡市 )

期 日 2021年1月9日

行 程 JR由比駅~三本松~浜石岳~薩埵峠分岐~由比駅

天 候 晴れ

 

不本意ながら、緊急事態宣言前夜の駆け込み越境登山のような形となった。

山歩きは不要不急の外出なのか、県境を越えないことに格別の意味はあるのか、自問する。

前置きが長くなった。

 

23年前に登った時の記憶は不確かなままだった。同じコースを歩いても初めて登る山のようだった。「あれ、こんな所あったかな?」の連続だ。

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これが1月の富士山か、先月とほぼ同じだ。暖冬の昨年でさえ今ごろは冠雪していた。北陸地方は豪雪だというのに、気候の差が歴然としている。日本列島中央部の幅の広さを認識した。

心憎いまでに均整のとれた富士山と寄り添う愛鷹山の姿、すぐ近くに先日登った大丸山、目の覚めるような紺碧の駿河湾を隔ててまだ訪れたことのない伊豆の山々、万葉集でおなじみの弧を描く田子の浦、陽光にきらめく大海原などの景観に満ち足りた気分。もう少し暖かければ時間の許す限り山頂に滞在したかった。

 

所要時間を比較する。

1998年 往路1時間58分 復路1時間47分

今回 往路2時間23分 復路2時間13分

この違いは何によるものか。加齢とともに体力が低下したのだろう。

残された寿命を考慮すれば、山歩きは不要不急と言い切れない。

 

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山頂からの展望 田子の浦駿河湾

 

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山頂からの展望 三保の松原方面

 

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下山後の楽しみ

 

秋過ぎて 冬来たれども 白妙の 衣まとへぬ 富士の山かな

田子の浦ゆ うち出でてみれば 青々と 富士の高嶺に 雪なかりけり

(いずれも詠み人知らず)