行方知らずのさすらい暮らし

自称「さすらい人」が書き綴る気ままな日々の暮らし

火剣山〈 ひつるぎさん〉( 282.5m 静岡県掛川市/島田市/菊川市 )

期  日 2024年3月3日

行  程 日坂バス停~小夜の中山峠~火剣山~小夜の中山峠~JR金谷駅

天  候 快晴

 

江戸時代に整備された五街道の一つである東海道を歩く。

中山道に比べると山歩きとしては魅力に欠けるのではないか、との思い込みがあったが、今回歩いたコースに関しては往時の面影を残しており、加えて車の往来がほとんどなく、ローカル色の味わえる静かな山歩きができた。

もう一つの楽しみが、火剣山の存在だった。そこに山があったから登ってみた。

 

JR掛川駅前からバスに乗り、日坂下車。東海道五十三次の宿場町である。


東海道の難所と言われた小夜の中山峠へと向かう。この先を曲がると急坂に変わる。道が舗装されるまでは、さぞ難渋したことだろう。

 

沿道に置かれた歌川広重による版画、日坂からの峠越えの険しさが見事に表現されている。

 

登りが緩やかになり茶畑が広がる。駿河の国を旅ゆけども、お茶の香りまでは感じられなかった。嗅覚が衰えたか。

 

のどかな雰囲気の漂う街道をゆく

 

小夜の中山峠に茶店があった。休憩は後回しにして火剣山に登る。

 

富士山が雲の上に姿を現した。

 

舗装道路を離れて山道に入る。

 

登山道が険しくなる。

 

山名標識は木製がいい。

 

牧之原台地を見下ろす。

 

下山後火剣山を振り返る。

 

峠の茶店で休憩。築300年だそうだ。「てなもんや三度笠」の舞台になりそう。

 

今年初めてのお花見ができた。

 

東海道で江戸時代の石畳が残るのは、箱根とこのあたりだけ。

 

JR金谷駅まで難所というほどでもなかった。整備された道と道標のお蔭だ。

 

通勤、通学の利用者が少ない日曜日は、気兼ねなく呑み鉄ができる。

値段は高いがいい味だった。静岡でビールを選ぶならこれだ。