行方知らずのさすらい暮らし

自称「さすらい人」が書き綴る気ままな日々の暮らし

うまいもの発掘 その4

朝の時間、通りがかった家から漂ってくるお味噌汁の匂いに食欲が刺激される。これはインスタントではない正しい作り方によるものだ、とわかる。どんな味噌を使い、どのようにして作るのだろう。尋ねてみたくなる。

 

旅先で迎える朝、旅館やホテルでいただくお味噌汁は何故あんなにおいしいか。我が家で再現できないものか。

 

「すずみそ」で試してみた。愛知県西尾市(東幡豆)の赤味噌である。

 

大いに手抜きをして、お湯に溶かしただけ。煮干しと花かつおと残り物のニラを添える。

 

昭和三十年代の味と香りだ。山里の古民家で供される朝食というイメージである。

 

朝目が覚める。台所から流れてくる母のお味噌汁の匂いで子供の一日が始まる。

 

そんな日々があった。