ネタが途切るとひとりごとが多くなる。
「歳を取ると、いいことは何もない」
祖母の口癖だったそうだ。
そんなことはない。或る人曰く
嫌な奴がみな死んでいなくなる。
・・・ 同感だ。
老化現象はあちこちに現れる。最近では耳だ。
TVを見なくなるとラヂオを聴く時間が長くなる。脳を活性化し、集中力、想像力を高めるには、映像はない方がいい。音声だけから内容や情景を理解しようと努めざるを得ない。
効用がもう一つ。
むさ苦しいおじさん、男か女かわからないようなタレント(書いてもいいのかな? いずれも名は伏せておこう)をアップで見るのは耐え難い。食事中だととっさにチャンネルを変えられず、食事がまずくなる。
食事中はNHKラヂオ第1が無難なところだ。
ラヂオで歌や合唱曲を聴くたび、耳が遠くなったような気がする。
日本語の歌詞でも聴き取れない。合唱にその傾向が強い。
先日聴いた高田三郎作曲の混声合唱組曲「水のいのち」は歌詞が素晴らしいのに、もどかしい思いがした。
ニュースや天気予報なら聴き取れる。プロのアナウンサーだから当然かもしれぬ。
聴力とは異なる意味の「聴く力」が衰えてきたようだ。
TVの買い替えはしばらく先送りにして、ラヂオで聴く力を養おうかとさえ思う。