あんな不器用な奴がピアノとは・・・子供の頃を知る人なら誰しもそう思うだろう。
もともとピアノの音が好きだった。子供たちが弾かなくなった後の有効活用、さらに暇つぶしにもなり、今や主たる目的は認知症の予防だ。
趣味の欄に「ピアノの演奏」と書く人がいた。うらやましかった。
私の場合、「演奏」にはほど遠く、ピアノの「練習」ないしは「お稽古」となる。
老化現象で楽譜をど忘れし、同じ箇所を繰り返し練習する。耳障りで聞き苦しい。そのため練習はひとりで留守番をしている時間になる。
楽譜どおりに弾けるととても幸せな気分にひたれる。
それもそのはず、偉大な作曲家の名作には文句の付けようがない。それが生演奏で聴けるのだから。
夢はコンサートホールでのリサイタル・・・永遠の夢だ。
JR多治見駅デビュー・・・まだ練習不足だ。くそ度胸もいる。
身内がそろった時の家庭内音楽会が精一杯だろうな。