行方知らずのさすらい暮らし

自称「さすらい人」が書き綴る気ままな日々の暮らし

月の光 三者三様

ドビュッシー作曲「ベルガマスク組曲」の第3曲がよく知られる「月の光」である。これぞ不滅の名曲と呼ぶにふさわしい。無我の境地へといざなってくれる

現役の頃、部下の一人がこれを練習していると聞き、我が家の長女も弾いていたので、あえてチャレンジしたところ、もう何年が経過したことか。全曲72小節のうち、46~47小節でつまずいている。

ピアノの演奏は、スポーツに例えれば体操の競技に近い。いかに美しく見せる(聴かせる)か、である。「月の光」は進むにつれてG難度クラスの指の技が要求される。東京オリンピック体操競技を見ているうち、たとえミスの連続でも挑戦し続けたいという欲が出てきた。

 

私の師とする模範演奏は、モニック・アースである。このとおりに弾けば、コンクールに入賞間違いなしという教科書のような演奏だ。

最近では、辻井伸行の演奏に惹かれている。強弱の付け方が素晴らしい。

フジコ・ヘミングは、ゆっくりとした弾き方であり、アルペジォで指がもつれる自分としては、これを見習おうかとも思っている。他の曲でもそうだが、彼女の演奏には暖かさがあふれている。

どのピアニストを師と仰ぐか目移りしそう。いずれは自分流の演奏をしてみたい。

 

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