趣味を聞かれて
「ピアノの演奏」
と答えられる人がうらやましい。
自分は
「ピアノのお稽古」
相変わらずこの言い方になる。
演奏ならほかの人に聴かせられる。
お稽古は他人にとっては聞き苦しい。だから、なるべく家人の留守中に弾いている。
いつかは、多治見か豊橋での駅ピアノデビューを果たしたい。
ドビュッシー作曲
前奏曲集第1巻 全12曲中第1曲
デルフの舞姫たち
12曲のうちでは技術的には易しい方だと思う。
最も難しい箇所は18小節目の和音
右手 A♭-C-E♭-A♭
左手 A♭-E♭-A♭
ここはpp(ピアニシモ)だから、なお難しい。
和音として鳴らすだけなら簡単だろう。
ピアノの鍵盤は叩いて音を出すので(触っただけでは音が出ない)つい力が入る。
親指と人差し指は力が入りやすい。薬指と小指はその逆だ。
均等の力で叩くことは至難の業だ。
この和音で、一瞬体がふわーっと浮き上がるような感覚を聴衆に与えたい。
陶酔の境地へといざなうように響かせることが、当面の課題である。
ドビュッシーのピアノ曲の魅力を伝えられるかどうかは、和音の効果的な響かせ方にかかっている。