7月某日
長男夫妻が暮らす沖縄県宮古島へ行ってきた。すでに梅雨が明けて灼熱の陽光が真上から照り付ける。
滞在したゲストハウスで、同宿の客とともに地元の集落の方々との懇親会に加わる。これはオーナーの計らいによる恒例行事のようなものだ。これこそ、かつての国鉄が打ち出した「Discover Japan」日本再発見の旅と言える。
ふるまわれた泡盛はかなり薄くしてある。お蔭で二日酔いを免れた。
日没の遅い宮古島では、午後8時を過ぎてようやく暗くなる。野外のテラスに吹く風は、もわーっとした湿り気と生暖かさがある。
まるで東南アジアへ来ているようだ。
滞在したゲストハウス
懇親会 (お茶のペットボトルの中身は泡盛)
7月某日
長男夫妻が居酒屋へ案内してくれた。人気のある沖縄料理の店は、予約なしでは入れないという。「居酒屋難民」「昼食難民」という言葉さえ飛び交っている。富士山、京都と並んで宮古島までオーバーユースが懸念される。
地方都市で知らない居酒屋の暖簾をくぐるのは、酒呑みにとって旅先での一番の楽しみだ。贅沢はほどほどに。居酒屋はひと晩にとどめ、翌日は、一人でおとなしくテイクアウトでの夕食としよう。