期 日 2023年1月10日
所在地 岐阜県川辺町
行 程 納古山・遠見山間の尾根~(破線路)~小牧谷の林道
天 候 晴れ
国土地理院の地形図を見ていたら、納古山の山域に新しい破線路(幅1m未満の徒歩道)が加わっている。以前にはなかった。
登山者が増加して明瞭な踏跡ができた納古山・遠見山間の尾根でさえ、いまだに破線路がないというのに、いかなる事情によるものか。
現地調査の結果、最近になって道として認知されたのだろうか。人が歩かなくなって廃道化し、地形図から削除されることはよくあることだが、逆のケースもあり得る。
ネット上にこの新しい破線路の山行記録は見当たらず、前人未踏のヴァリエーションルートかもしれぬ。これは興味津々、納古山からの下山の際に探索してみることにした。
季節は冬に限る。熊、毒蛇、ヤマヒル、マダニ、蜘蛛の巣などは避けたいからだ。
小牧谷(地形図右側の道)まで破線路の距離は数百メートル、何とかなるだろう。
目印がある。誰かが歩いている。
踏跡はない。尾根から外れないように下る。
樹木の密度が濃い。笹やシダほどではないにせよ、藪漕ぎに近い。長袖の季節でよかった。
目印を見ると安心できる。
下りの傾斜が急になる。堆積した落葉で足がずるずると滑る。
目印が見当たらなくなった。尾根芯が不明瞭になる。どこを歩けばいいものやら・・・
地形図では尾根道から谷筋の道へと変わるはず、谷を目指して下る。
この先写真はない。撮影しているゆとりはなかった。谷を下ろうとしたら高い崖になっており進めない。退却する。
いったん戻って軌道修正して谷へ下ろうとしたが、かなりの急斜面でつかまる物がないと滑り落ちていく。
もはやこれまで。引き返すなら早い方がいい。登り返すのもひと苦労だった。
こうして踏跡探索は失敗に終わった。今年の運試しは凶と出た。このまま引き下がるわけにはいかない。