行方知らずのさすらい暮らし

自称「さすらい人」が書き綴る気ままな日々の暮らし

ちょっとだけいい話

いつも見ることにしている唯一のTVのクイズ番組が、「東大王」である。

とにかく難問揃いである上に、現役東大生の素早い回答には唖然とさせられるばかり。

たまには、彼らに勝つこともある。

 

先日、こんな出題があった。

ピアニストがピアノを弾く。音は消されている。手の動きだけで曲名を当てるという問題。

すぐにわかった。

ショパンの革命のエチュード(通称)だった。一瞬鈴木光ちゃんよりも早かった。

昨夜は、積み重ねてある立方体の箱に2本の串が通してある映像を見て、穴の開いていない箱の数を当てるという問題。数えると8個だった。

これも正解だった東大生より早かった。

 

彼らはTVスタジオでの収録だから緊張感がある。こちらは自宅でくつろいだ気分であり、ハンディの差があろう。それでも毎回お手上げである。

いくらかはボケ防止になりそう。くだらない娯楽番組よりは効用がある。

 

今月の贅沢

通っていた小学校の通学路に洋菓子の店があった。クリスマスが近づくとショーケースにデコレーションケーキが並ぶ。いかにもおいしそう。300円程度だった。毎日物欲しげに横目で眺めていた。                          

 

4月某日、家内と次男は誕生日が同じなので、合同のお祝いをした。

今ではいつでもケーキが食べられるようになった。隔世の感がある。

ケーキはハレの日に限ってこそ価値がある。こんな考え方はもう古いのだろうか。

 

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次男のツレ合い手作りによるケーキをいただく。あまりに装飾が多いとかえって食べづらく、これが理想的なケーキのように思う。

Aちゃん、いつもありがとう。

 

定点観測 ~ 冬から春へ 

我が家の裏の雑木林を撮り続けてきた。

2月から4月までの間にこれだけの変化がある。

 

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2月8日   立春が過ぎた。やがて春が・・・     

  

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2月18日 まさかの降雪。春はいつ来る。

 

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3月22日 彼岸が過ぎた。ミツバツツジの蕾が出ている。

 

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3月29日 ミツバツツジが開花。

 

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4月2日 ミツバツツジ満開。

 

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4月13日 コバノガマズミが開花(上部の白い花)。早くも若葉の季節となった。

 

 






 

アフター登山

(承前)

4月14日、ほかに誰もいなかった夏焼城ヶ山に、山ガール風の登山者2人がやって来た。その人たちにも貸切状態の山頂を堪能していただこうと思い、入れ替わるように下山した。人相の悪いおじさんが陣取っていては目障りだろう。

公共交通利用なら、馬野登山口へ下り、大井平公園へ出るのが楽なルートだ。その間、長い林道歩きも今なら植物観察の楽しみがあり、退屈せずに済む。

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山菜採りの季節である。タラの芽以外は正体不明。植物博士のような人がいると有り難い。採取は控えた。

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大井平公園に石楠花の花が咲き始めた。つぼみと開花した後の色が微妙に違う。

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道端にはニリンソウが当たり前のように咲いている。

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アフター登山の楽しみがまだある。

「どんぐりの湯」にはぜひ立ち寄りたい。露天風呂が広い。

帰りのバスからは、名鉄三河線廃線跡が散見された。今までどこを見ていたのか。たぶん居眠りをしていたのだろう。

「三つ子の魂百まで」という。

往年の鉄道ファンにとっては、うれしい思い。

 

 

 

お花見登山

「夏が来れば 思い出す ・・・ 」

ラヂオからこんな歌が流れてきた。憧れの尾瀬ヶ原に咲く水芭蕉に思いをはせる。

今では東京へ行くことすらままならぬ。

「はるかな尾瀬 とおい空 ・・・ 」

もともと遥かな地である尾瀬が、果てしなく遠ざかりつつある。歌詞のとおりだ。

 

お花見の対象としては、はなから予定外の水芭蕉だったが、愛知県内でも見られることがわかった。その群生地が自生なのか、ほかからの移植なのか、あえて問わないことにする。

すでに開花しているとの情報を得て、お花見登山を思い立った。

 

バスを3本乗り継いで奥三河へやって来た。信濃に接する国境の地である。

せせらぎに沿う林道を歩く。人も車も通らない。

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山道を登る。標高は低いながらも深山幽谷の気配が漂う。

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水芭蕉の群生地に出た。小さなせせらぎのある湿地である。観光名所の水芭蕉と異なり、周囲の景観と見事に調和している。

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せっかくだから山の頂へ登ることにする。山の霧は敬遠されがちだが、こうして見ると風情がある。

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誰もいない。ひっそりと咲く山の桜を眺めつつ、広大な空間を独り占めだ。

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「ステイ ホーム」より、平日の山の方が安全ではないか。

亭主(家内)元気で留守がいい。家庭内感染を防ぐことになる。交通機関の混雑さえ避ければいい。

 

期  日 2021年4月14日

目的地 愛知県豊田市(旧 稲武町

行  程 上野入バス停~井の入登山口~水芭蕉群生地~夏焼城ヶ山(889m)~

天  候   曇りのち晴れ

 

(続く)

       

 

稽古は続く その2

前奏曲集第1巻 全12曲中第10曲

沈める寺

これを弾きたいがためにピアノに取り組んだようなものである。表向きはボケ防止でも、本音を言えば、ドビュッシーの曲を演奏したかった。

これも12曲のうちでは演奏が易しい方だ。特殊な技術は不要。むしろ表現力を試される。

 

最も弾きづらい箇所がここだ。

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右利きにとってはつらい。左手を右手にきちんと合わせるのが難しい。左手がよくもつれる。

大寺院が波間に沈んでいく大事な場面である。

 

 

 

 

 

 

 

とてもいい話

本日、或る日帰り温泉施設で入浴後に、血圧を測ってみた。

その数値に目を疑った。

67/110

これでは低血圧ではないか。

過去の記録を確認すると・・・

3年前の4月、同じ温泉で入浴後に測定した結果が

80/141

 

塩分控えめはもちろんのこと、

朝食後の錠剤として高カカオのチョコレートをほおばり、

夕食前の飲み薬として赤ワインをがぶ飲みし、

果物はバナナを常備するなど

長期にわたり食生活の改善と運動不足解消に努めてきた。

 

やっと毎朝、これまで遠慮していたお味噌汁をいただける。

塩鮭、お漬物もメニューに加えたい。

その結果、これまでの努力が水泡に帰すことになりはしないか。

 

朝、散歩をしていると、お味噌汁のかぐわしい香りが家の外にまで漂ってくることがある。

インスタントではない手作りだろう。日本の朝食には欠かせないと思う。