行方知らずのさすらい暮らし

自称「さすらい人」が書き綴る気ままな日々の暮らし

稽古は続く

趣味を聞かれて

「ピアノの演奏」

と答えられる人がうらやましい。

自分は

「ピアノのお稽古」

相変わらずこの言い方になる。

演奏ならほかの人に聴かせられる。

お稽古は他人にとっては聞き苦しい。だから、なるべく家人の留守中に弾いている。

いつかは、多治見か豊橋での駅ピアノデビューを果たしたい。

 

ドビュッシー作曲

前奏曲集第1巻 全12曲中第1曲

デルフの舞姫たち

12曲のうちでは技術的には易しい方だと思う。

 

最も難しい箇所は18小節目の和音

右手 A♭-C-E♭-A♭

左手 A♭-E♭-A♭

ここはpp(ピアニシモ)だから、なお難しい。 

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和音として鳴らすだけなら簡単だろう。

ピアノの鍵盤は叩いて音を出すので(触っただけでは音が出ない)つい力が入る。

親指と人差し指は力が入りやすい。薬指と小指はその逆だ。

均等の力で叩くことは至難の業だ。

この和音で、一瞬体がふわーっと浮き上がるような感覚を聴衆に与えたい。

陶酔の境地へといざなうように響かせることが、当面の課題である。

ドビュッシーピアノ曲の魅力を伝えられるかどうかは、和音の効果的な響かせ方にかかっている。

 

 

 

 

アフター登山 ~ ちょっといい話

(承前)

4月8日、納古山から下山すると1台の車がやって来た。運転席には見覚えのあるお顔が・・・

走り去ったかと思いきや、数メートル先で停車した。岐阜ナンバーだった。

何と、乗せてくれると言う。

山頂でしばらく会話を交わした単独の登山者だ。山の情報交換はとても参考になった。

折しも空模様が急変し小雨がぱらついてきた。絶妙のタイミングではないか。

お言葉に甘え、JRの上麻生駅まで乗せていただいた。

歩いて20分程度の距離だったが、大助かりだ。下山途中で転倒し足を痛めていたからだ。

 

もし自分が同じ立場だったら、そのように声を掛けることができたか、心もとない限り。

 

「山の桜が美しかったですね」

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自分と同じようにこんな景色を眺めていたのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

納古山( 633m 岐阜県川辺町/七宗町 )

期 日 2021年4月8日

行 程 上川浦公民館バス停~西尾根~納古山~木和谷登山口

天 候 晴れ

 

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何故山に登るのか。

今なら、そこにヒカゲツツジアカヤシオの花があるからだ。

「足るを知る」と言いながら、さすらい暮らしから抜け出せずにいる。

 

バス停から西尾根ルートの登山口まで、休憩なしで歩くこと1時間と5分。すでに体力を使い果たした感がある。

標識はないがここが登山口になる。

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西尾根に上がればヒカゲツツジの花が待っていた。先週の大平山と同じ筋書きだ。

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違いがあるとすれば、ここはアカヤシオの花が同じ時期に咲くことだ。アカヤシオはほかのツツジと比べ花の命が短いため、ミツバツツジと合わせて納古山春場所の三役揃い踏みが見られる時期は限られる。

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この尾根は大平山のようなヤブ漕ぎがない。その代わり距離が長くアップダウンが連続する。

歩くペースが落ちる。昼の時間が長くなっており先を急ぐことはない。

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山頂にたどり着いたらもう13時を過ぎていた。一人去り、二人去り・・・で気が付いたら私ひとりの貸切となった。休日は過密状態らしい。

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下りは西尾根とは反対側の木和谷へ、中級者コースを選ぶ。何故中級者なのか、それは大規模な岩場の存在による。ここの下降は注意したい。足が短いと苦労するところだ。

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フルコースの御馳走を供された後の満腹気分で下山できた。

 

(続く)

 

 

 

今月の花

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グミ

 

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 チューリップ

白い方は我が家の花壇では一番の古株になる。

 

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コバノミツバツツジ

ミツバツツジとの見分け方がわかった。 

 

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 喇叭水仙

 

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キリシマツツジ

先日掲載した蕾が開花した。

 

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花の名不明

隣の空き地から移植したら、数年たってやっと花が咲いた。

 

 

 

 

窓を開ければ ・・・ 

朝刊の桜だよりは、ほとんどが散り始めか散り果てとなった。

ソメイヨシノが終わっても、まだまだ種類の異なる桜の花が咲き続ける。

2階に上がり南の部屋の窓を開ければ

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そして北の窓からは

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TVの映像に誘われてお花見に出かけなくても、息を切らしてツツジの山に登らなくても、

これで一応は満たされる。

 

「足るを知る」

そんな言葉があった。

 

 

 

キリシマツツジ復活

裏庭に何か赤いものが見えた。小さなつぼみだった。

最後に花を咲かせたのは何年前だったか、思い出せない。

長い間花が咲かず、すっかりあきらめていた。

復活の原因は3月以降の異常な暖かさによるものか。

それとも、隣地の土地所有者に樹木を伐採してもらい、日当たりよくなったからなのか。

肥料は一切与えていなかったのに、不思議なことだ。

何かいいことがありそうな・・・

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アフター登山

4月1日、大平山から下山すれば、まだ陽が高い。

 

山の麓を流れる川のほとりに、ニリンソウが群生している。そこに引き寄せられるように桜の花びらが舞い降りていた。文部省唱歌「春の小川」が思い浮かぶ。

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バス停へ戻ると待ち時間がかなりある。別のバス停まで、NHKラヂオの「ひるのいこい」の音楽が流れてきそうな長閑な集落を歩く。

周囲の山々にひっそりと桜が咲く。こうした一期一会にも似た桜の花との偶然の出会いも、春のアフター登山ならではの収穫であろう。

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バスで「ぎふ清流里山公園」へ移動し、「里山の湯」で入浴。ここの露天風呂は自然の緑に囲まれ、開放的な気分になれる。

締めくくりはこれだ。お疲れさま。

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