行方知らずのさすらい暮らし

自称「さすらい人」が書き綴る気ままな日々の暮らし

続・ドヴォルザークの「新世界より」

ドヴォルザークの「新世界より」について、昨日コンサートのプログラムから興味深い情報が得られたので、スコアで確認してみた。

 

シンバルは第4楽章の64小節で登場する。大きさはmfと控え目である。聴いた際の実感ではmpかpに近い。tuttiで派手に打ち鳴らされるイメージがあるが、この場面でこの音量だからこそ、たった1度の出番でも存在感を発揮できると作曲者は考えたのだろう。

チューバは第2楽章冒頭の5小節のみだ。しかもバストロンボーンとのユニゾンではないか。スコアには「a.2.」と記されている。シンバルと異なり、よほど聞き耳を立てないとわからない。

 

この曲は中学生の頃、胸をときめかせながら繰り返し聴いていた。当時は安物のレコードプレイヤーで、いつかはいい音の出るステレオで聴いてみたいと渇望していた。

それが叶えられ、生演奏でも聴けるようになったというのに、居眠りするとは・・・

小学校1年生になる孫が、この曲の第4楽章がことのほかお気に入りだと聞いた。血は争えない。