行方知らずのさすらい暮らし

自称「さすらい人」が書き綴る気ままな日々の暮らし

龍王山( 585.5m 奈良県天理市 )

期  日 2024年3月22日

行  程 JR柳本駅から時計回りに周回

天  候 晴れ

 

京都と並んで奈良も未踏の山が大半である。寺社巡りほどの関心が湧かなかったことによる。
公共交通利用で日帰り可能な山がまだまだ残っていた。

 

鉄道を6本乗り継いで、JR桜井線柳本駅下車。好感の持てる駅舎だ。

 

東方に龍王山が見える。名前に反して優美な姿ではないか。

 

登山道がきちんと整備されている。今なら、熊を始め有害生物を気にせず安心して歩ける。

 

まだ雪が残っていた。これは意外だった。

 

山頂にはかつて山城が築かれていた。

 

奈良盆地大和三山が点在する。金剛山(中央)葛城山(右)とも初対面になる。

 

二上山(中央)も見えた。

 

信貴山(中央)生駒山(右)。以上はいずれも未踏の山、たぶん登る機会はなさそう。こうして眺めているだけでも満足できる。

 

予定より早く下山できた。駅舎にはピアノが置いてある。よく響くいい音色だった。

 

吟醸酒の味わい方

吟醸酒をあたためたらどうなるか。
冷やすか常温のままのいずれかで飲むというのが、常識のようになっている。

何の決まりもないのだから好きにさせてくれ、と言いたい。

銘柄:清須

酒蔵:愛知県清須市 清州桜醸造株式会社

種類:純米吟醸酒

原料米:国産

米こうじ:国産米

精米歩合:58%

アルコール度数:15度

製造年月:2023年4月

購入価格:1,020円 /4合

 

初めに冷蔵庫で冷やして飲んでみた。

これでも吟醸酒か・・・?
香りが物足りない。淡麗が好みならこれで満足できるだろう。

三月とはいえ、日が暮れれば体が冷えてくる。

燗酒にしたらどうなるか。

香りはともかく甘みが増す。濃厚な味に変わる。想定の範囲内だった。

自分の好みはこちらだ。手間を惜しんではならない。

これが夏なら事情が変わるかもしれない。

 

成就山( 236m/京都市右京区 )

期  日 2024年3月14日

行  程 JR花園駅~雙ヶ岡~成就山~仁和寺花園駅

天  候 晴れのち曇り

 

世界遺産に登録された京都の仁和寺の裏山で、御室八十八ヶ所の霊場巡りができる。四国八十八ヶ所霊場巡りと同じ御利益があるという。その途中48番札所のあたりが成就山の頂上になる。

四国の八十八ヶ所巡りは、当然のことながら長期間に及ぶ。自分の年齢を考慮し、より安直な八十八ヶ所巡りで手を打とう。これで極楽浄土へ行けるのかどうかは、はなはだ疑問である。

 

JR山陰本線花園駅で下車。ここからスタートする。

 

雙ヶ岡(ならびがおか)を経由する。標高116mの丘を越えていく。

 

市街地の喧騒から逃れられる。吉田兼好はここで晩年に過ごした。

 

東方に比叡山を眺め、真下に妙心寺塔頭群を見下ろすことができる。

 

更に進むと、行く手に仁和寺が見えてくる。

 

御室八十八ヶ所一番札所から時計回りに霊場を巡る。

 

2時間で88もの札所を巡ることができる。効率がいい。

 

観光客の押し寄せない穴場である。

 

48番札所が山の頂上にある。成就山は地形図にない。「このあたり」という山名標識は珍しい

 

山に囲まれた京都盆地を見下ろす。

 

世界遺産仁和寺を裏側から眺める。

 

結願を果たす。さて御利益は・・・?

 

 

消えた時刻表

JRのホームにて。
次の電車は何分発かな・・・ない。どこにもない。
あるはずの時刻表がなくなっている。
代わりに奇妙な四角のマークがある。これをスマートフォンで読み取れというのか。スマートフォンを持たない人もいるというのに。

電光掲示板には次の電車のみ。1時間ほどの用件を済ませた後に乗りたい電車となると発車時刻がわからない。

名古屋駅から金山駅へ行く人ならまだいい。中津川駅までだと乗る電車は限られる。

これがサービス業のすることか ?

 

傍らにいた駅員に「スマートフォンを貸してください」と言ったら、どんな顔をするのかな。

 

粟ヶ岳( 532m 静岡県掛川市 )

期  日 2024年3月10日

行  程 東山バス停~粟ヶ岳~松葉不動滝~倉真温泉バス停

天  候 快晴

 

先週東海道を歩いていたら、斜面に「茶」の字が描かれた山が目に留まった。これが粟ヶ岳だった。

(3月3日撮影)

 

ハイキングコースが整備されていることがわかり、2週続けて静岡県の山に登ることとなった。

JRの青春18きっぷが役に立つ。最寄りの駅から東海道本線掛川駅まで往復すると、JR区間の運賃が半分以下で済む。

 

掛川駅前からバスに乗り東山のバス停で下車、「ハイキングコース」の道標に従い舗装された道を登っていく。山の名は「お茶ヶ岳」がふさわしいと思う。

 

ハイキングから登山に変わる。

 

こんな巨大な樹木があったとは、麓からは想像できなかった。

 

立派な山名標識が目立たない場所にあった。

 

山頂から少し下った場所に絶好の休憩場所があった。ここで2時間近く過ごす。

 

よくぞこれほどまでに均整の取れた山が形成されたものだ。自然の力に敬服する。

 

大井川が駿河湾に注ぎ、対岸には伊豆半島が横たわる。

 

松葉不動滝を経由して下山する。「ハイキング」ではなく「トレッキング」コースとなっている。歩いてみて違いがわかった。

 

ため息の出そうな急角度の長い下りが続く。これがトレッキングなのか。

 

長い下りから解放されて滝の下に出る。

 

登りと下りとではまるで景観が異なる。山は登ってみなければわからない。

 

 

 

愛知教育大学管弦楽団 第100回定期演奏会


ドヴォルザークの新世界交響曲を生演奏で聴きたかったので、はるばる鉄道を乗り継いで刈谷市まで出かけた。

 

我が家にまだステレオのなかった子供の頃、卓上のレコードプレイヤーで何度も聴いていた。カラヤン指揮ベルリンフィルのLPレコードだった。

親しみやすい旋律と勇壮な金管楽器の響きに心を奪われ、いつかはもっといい音響装置で聴いてみたいと夢見ていた。
その後夢は現実となり、折に触れ聴いてはいるが、かつての感動は何故か風化しつつある。音楽に感銘を受けるのは音響の良さではなかった。

 

旅先での夕暮れ時、子供たちが家路につく。夕餉の支度をする家からいい匂いが漂ってくる。
街に音楽が流れる。新世界の第2楽章「遠き山に日は落ちて・・・」に心を揺り動かされるのはそんな場面だ。

 

生演奏でしか気付かないことは多い。

40分を超える演奏時間中、シンバルの出番は最終楽章にたった1度だけ。通常なら派手に打ち鳴らす楽器なのに、実に控えめな音量だ。どうかすると聞き漏らす。

シンバルの奏者は、出番の来るまでひたすら待ち続けるのみ。

第3楽章が終わったタイミングで舞台袖からしずしずと登場するのか。

心配無用。第3楽章で何度も鳴らされるトライアングルと掛け持ちだった。

 

打楽器奏者は、客席から見て舞台最後方に並ぶので、今まで気が付かなかった。

 

(2024年3月11日 刈谷市総合文化センターアイリス 大ホールにて)

 

京都伏見に隠れた銘酒有り

京都土産の「澤屋まつもと」を開封したら、「ポン」という音がした。後で知ったが炭酸ガスが含まれていた。

そうとは知らぬまま、いつものように燗酒にした。

衝撃的な旨さである。酒どころ伏見を代表する大手の銘柄は以前から知っていたが、これほどの銘酒が存在していたとは知らなかった。

次の日、冷やで飲んでみたら・・・

炭酸に由来するピリッとする感覚は魅力だが、何か物足りない。

純米酒は、炭酸ガスが抜けてもあたためた方がおいしい。冬ならなおさらのこと。
夏ならサイダー感覚で飲める冷やの方がいいかもしれぬ。

少量生産らしく、愛知では買える店がごく限られており残念。

 

銘柄:澤屋まつもと 守破離(しゅはり)五百万石

酒蔵:京都市伏見区 松本酒造株式会社

種類:純米酒

原料米:五百万石(国産)

米こうじ:国産米

アルコール度数:15度

製造年月:2023年3月

購入価格:1,540円 /4合