期 日 2024年2月6日
天 候 晴れ
宮崎で静養中、初めて九州の山に登った。そこに山があったからだ。それも簡単に登れそうな山が。
宿でごろ寝をしていては、体は静養できても心にはストレスがたまる。ましてや朝からいい天気だ。
心の静養を優先させた。
低山なのに深山幽谷の趣が濃厚で、亜熱帯の密林に迷い込んだ気分だった。
「ハイキング」コースとあるが、はたして・・・。
これでもハイキングか ?
本格的な登山と割り切ろう。プロ野球選手のキャンプ同様、トレーニングになる。
山には巨大なエネルギーが満ち溢れている。
日南海岸が見えた。海の景観は、波打ち際より高い場所から見下ろした方が見ごたえがある。
斟鉢神社で旅の安全を祈願し、予定の時間を大幅に超過して山頂にたどり着いた。
女性が2人登ってきた。若い頃は名古屋に住んでいて、名古屋駅から中央線の夜行列車に乗るため長い列に並び、ザックを放り投げて席取りをし上高地へ出かけたそうだ。
まさかこんな場所で同じ時代の共通体験を持つ人と出会うとは。
山頂から見下ろす日向灘。与謝蕪村の句のように、「ひねもすのたり」の日々を過ごすのに、ここ宮崎は最適の地ではあるまいか。
贅沢な森林浴ができた。杉花粉の飛散する前でよかった。