1月3日に定光寺自然休養林(愛知県瀬戸市)を歩いた時のこと、「正伝山入口300m」という標識が目にとまった。そんな山があったのか。
予定のコースを離れ仲間とともに正伝山をめざす。それらしいピークがどこなのか、わからずじまいだった。300mは入口までの距離と思われたが、入口を示す標識、目印とも見当たらない。
寄り道はあきらめた。その後も、「正伝山入口600m」「正伝山入口650m」という標識を見かけた。
付き合ってはいられない。その日は新春宴会が目的だったからだ。
後日探索することにし、インターネット情報の収集に取り組んだ。
事前に確認しておいたわずかな情報と地図を手がかりに、正伝山の場所を突き止めることにした。
お花見の名所として知られる正伝池
正伝池から東海自然歩道に入る。
東海自然歩道は標識が整備されており、迷うことなく歩ける。
ここで東海自然歩道を離れる。地図の破線路が正伝山と目されるピークへ続いている。右へ折れずにほぼ直進する。
これが正伝山への踏跡か。
踏跡が途切れる。このあたりがピークと思われる。これより高い場所はない。
シダが生い茂るだけで、手掛かりとなるものはなし。
引き返すのも能がない。藪漕ぎを覚悟で舗装道路へ出る。
地図上には、近くに別のピークがあり、わずかな情報によれば正伝山である可能性が捨てきれない。
10日前に見た「正伝山入口300m」という標識を探す。
(続 く)