行方知らずのさすらい暮らし

自称「さすらい人」が書き綴る気ままな日々の暮らし

鳶岩巣山( 513m 岐阜県中津川市 <旧 蛭川村> )

期 日 2020年9月28日

行 程 一の瀬バス停~東山ラジウム温泉~鳶岩巣山(往復)

天 候 快晴

 

( 承前 )

三角点から少し移動すれば視界が開ける。容姿端麗なる笠置山が間近に聳える。昨年登った山だ。その時は鳶岩巣山の存在は知らなかった。東方を眺めた際に目に映っていたはずだが。

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昼食にはまだ早く、往路を引き返す。登る際に確認しておいた巨大な一枚岩によじ登りここで昼食とする。

風格のある恵那山と対峙する。いい眺めだ。

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登山口と山頂の間を単純に往復するのだから、下山で迷う心配はないはずだが、そう甘くはなかった。

同じ場所でも、登りと下りでは景色が異なっているように感じることがある。これまでに何度も経験しており、道に迷う原因となる。

踏跡すらないので、寸分違わずに往路をトレースすることは至難の業だ。手がかりの目印を見落とすと、ついルートを外してしまう。地図はあっても、眺望が閉ざされた変化に乏しい樹林の中を歩き続けていると、現在地が把握しづらい。

目印がどこにも見当たらず、いささか不安になる。見覚えのない沢がある。明らかにルートを外している。とにかくひたすら下るしかない。灌木のヤブ漕ぎが続く。手袋なしの半袖なら傷だらけになっていた。とんでもないヤブ山だ。

 

行く手に民家が見えた時は生き返った心地がした。登山口から少し離れた場所だ。予定の時間を35分超過していた。標高が低く距離が短いのでそんなに焦ることはなかった。登りで時間を短縮できたのが幸いだった。

 

久しぶりに手ごたえのある山登りができた。ルートファインディングの訓練には最適の山だ。再度挑戦したい。