行方知らずのさすらい暮らし

自称「さすらい人」が書き綴る気ままな日々の暮らし

廃道をゆく ~ 牛草山五里山ルート

期 日 2022年3月12日

行 程 牛草山~牛草の辻~林道虎ヶ岳線~小倉橋~五里山橋バス停

天 候 晴れ

 

( 承前 )

牛草山へは登山道が四方八方から通じている。その1つ、北からの五里山ルートが古いガイドブックで紹介されていた。

過去に2度このルートを利用した。最初は下りでルートを外し、軌道修正に苦労した。次は登りでまたまたルートを外し、どこだかわからない地点に出てしまった。

その後足が遠のいたまま6年余りが経過した。今度こそ迷わずに歩いてみたい。

 

山頂から北西に下り、標高466m「牛草の辻」と称される鞍部に立つ。標識には西側に日向、東側に瀬戸橋と神岳への案内はあっても、五里山橋はなく無視されている。

最初の時と同様、どこからどう下っていけばいいのか、見当が付かない。限られた情報では谷に沿って北へ下るようだが、踏跡はなく初めの一歩が踏み出せない。さあ、どうする。

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目を凝らすと意外なことに東の方向に目印が付いている。半信半疑でそちらへ向かう。するとその先にも目印があった。たどっていくとジグザグに下ることがわかった。

目印は途切れることなく付けられ、丹念に確認すれば迷うことはなかった。その後新たに目印が付けられたのだろうか。

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ガイドブックのとおり小さな沢の流れを渡る。ここは記憶にない。ルートを外していたからだろう。

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目印に導かれるままに下っていくと、林道の終点に出た。

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ここまで踏跡は全くなし、完全に廃道と化している。目印がなければ迷うばかりである。

 

林道虎ヶ岳線も荒れるがままに放置され、いずれ廃道化を免れないだろう。

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過去2回、何故ルートを外したかを検証すると・・・

谷の右岸をまっすぐ南北の方向に歩くものと思い込んだこと。なるほど、地図上の登山道からはそのように読める。

最初の時は、苦し紛れに谷芯へ降りて下ろうとしたのが失敗だった。やがて行き詰まり右岸をよじ登るのに苦労した。

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(この谷芯を下ろうとした)

 

2回目は、寄り添う谷は1つと思い込んだこと。地図からはうかがえない小さな谷がある。どこを登ったのか正確に思い出せないが、別の小さな谷に誘い込まれたのだろう。

 

7年間にわたる疑問が解消された。達成感に満たされつつ帰路に就く。