路線バスのみを利用し長距離を移動するというTV番組がある。県境を越えるのがひと苦労のようだ。バス路線が途切れるからだ。やむを得ず長距離を歩いて県境を越えている。山を越える際の登りはいかにもつらそうに見える。
今回、その県境越えを体験しようと思う。
日帰りだとコースは限られる。愛知県瀬戸市から岐阜県多治見市へ向かうこととした。
10月14日、鉄道記念日ではあるがバスを利用する。瀬戸市のはずれ、下半田川からスタートする。バスの乗客は自分を入れて2人だった。
近くを蛇ヶ洞(じゃがほら)川が流れる。国の特別天然記念物に指定されたオオサンショウウオが生息する。影も形も見当たらなかった。
下半田川をあとに地図を確認しながら県境へと向かう。
集落が途絶え、山道に変わる。何故「進入禁止」かは不明。構わずに進む。
柵がある。何も表示がない。ここも突破する。
その先はなんとゴルフ場の敷地だった。道を間違えた。引き返す。
ここは、左の舗装道路ではなく右の踏跡へ入るべきだった。見落とした。
見上げれば快晴の空。こんな日に家に閉じこもってはいられない。
快適な散歩道が続く。木漏れ日の有り難さを感じる。
多治見市市之倉の住宅地が視界に入り、行く手に舗装道路が現われた。どうやら県境を越えたようだ。
目印となる小学校が見える。
小学校の裏手に休憩できそうな場所がある。ここで昼食。校庭に誰もいないのは給食の時間だからであろう。
市之倉の住宅地を過ぎ更に先へと進む。多治見は我が国有数の猛暑の街、この日の最高気温は28.3度。アスファルトの上は優に30度以上だろう。日なたと日影とでは天と地ほどの違いがある。。
ゴール地点はここだ。お疲れ様。ぬるめの露天風呂で極楽気分にひたる。