行方知らずのさすらい暮らし

自称「さすらい人」が書き綴る気ままな日々の暮らし

弥勒山( 436.6m 岐阜県多治見市/愛知県春日井市 )

期 日 2021年12月11日

行 程 三の倉西洞バス停~奥名荷林道~弥勒山~春日井市都市緑化植物園~細野バス停

天 候 晴れ

 

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安近短の山である弥勒山に、いつもとは反対の岐阜県多治見市から登る。

 

JR中央本線古虎渓駅で下車。f:id:f-0193591:20211213114108j:plain

 

駅前から、土・日・祝日のみ運行のバスに乗り、三の倉西洞バス停で降りる。

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国土地理院の地形図によると、県道から分岐する林道の途中からさらに破線路が分岐し、弥勒山の南の鞍部へと通じている。このルートをたどってみることにした。

今までに得られた情報では、このルートを歩く人は見当たらず、誰もがもう少し北の廿原(つづはら)から登っている。

 

道すがら苺狩り。見るからにおいしそうだ。

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破線路の入口には標識も目印もないが、ここだろうと見当を付けてたどっていく。

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探検気分になってくる。

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踏跡が続く。

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やがて踏跡がわからなくなった。いったいどこを歩いていいものやら・・・

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沢に沿って歩いたつもりが、磁石を見ると西ではなく北寄りに向かっている。これはおかしい。

引き返そうとしたが、そのつもりで歩いておらず、正確に戻ることはもはや困難と思われた。

赤いテープの目印があったが、踏跡がないのでどちらへ進めばいいのか迷う。

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ここは腹をくくろう。10月の雨生山での教訓を思い出す。方角さえ間違えなければ何とかなる。

ひたすら西へ西へと高い方へ登れば、県境稜線の登山道にたどり着くはずだ。密生する灌木をかき分け、蜘蛛の巣の洗礼を受け、予想外の急斜面を力任せに登っていく。足元の安定した所を選び、右へ左へと移動しながら登るので、思いのほか時間がかかる。

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行く手から登山者の声が聞こえてきた。九死に一生を得た思い。好天の土曜日で多くの登山者が来ているようだ。

舞台が急展開し、突然のように登山者の姿が視界に入った。寸分たがわず弥勒山の頂上に出た。偶然にしては出来過ぎだ。

もう少し日が長くなったら、弥勒山南の鞍部から逆探知を試み、時間が許せば目印を付けておきたい。

地形図の破線路は、ほとんど廃道と化していた。誰も歩かないのは当然だ。