行方知らずのさすらい暮らし

自称「さすらい人」が書き綴る気ままな日々の暮らし

木曾御嶽・摩利支天山( 2959m 長野県木曽町/岐阜県下呂市 )

期 日 2021年8月5日

行 程 石室山荘~二の池~賽の河原~摩利支天山~飛騨頂上~三の池~賽の河原~二の池~石室山荘~女人堂~御岳ロープウェイ飯森高原駅

天 候 晴れ時々霧

 

( 承 前 )

山小屋では、極端に早寝早起きとなる。とても健康的だ。暗いうちに外へ出てみれば、満天の星空、4時過ぎには東の空が赤く染まり始め、5時頃に陽が昇る。

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北の方角に見えるのは、槍ヶ岳(左)と穂高連峰(中央)だ。

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木曾御嶽の最高峰は3063mの剣ヶ峰であるが、過去2回登っており、噴火口に近いこともあって回避する。未踏破の摩利支天山をめざすこととし、二の池の畔に出る。

青かった池が、大噴火で火山灰に覆われてしまった。

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賽の河原まで来ると、下界が全く見えないために、天上の楽園に登り詰めたような感覚に陥る。

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摩利支天山への登りは要注意だ。南側が切れ落ちている。魔利支天山と名付けたい。

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山頂は狭かった。北側は断崖絶壁であり、腰を下ろすだけで精一杯。立ち上がることが出来ないほどの危なっかしい山頂だ。滑落しそうな魔利死天山だ。

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五の池小屋のテラスには登山者が多数。密を避けるため小屋での休憩をあきらめる。飛騨頂上(画像の右上)を確認した後、最終目的地である三の池へと向かう。

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三の池までは火山灰が届かなかったらしく、美観が保たれていた。ここを一周する。

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池の畔からの登り返しが、今回一番の難所だった。写真を残すだけのゆとりもなかったほど。必死の思いで這い上がる。予想外の過酷なトレーニングとなった。

 

二の池で昼食後、往路を引き返す。遠雷が聞こえたが、雨に降られず落雷の心配もなく、雨男にしては珍しく2日間とも天候に恵まれた。一日ずつ予定を先延ばしにしてよかった。