ネタが切れたので再び音楽の話。
かすかな記憶によれば、我が家にまだTVがなかった頃、茶の間のラヂオからよく流行歌が流れていた。
そんな日常だったから、すっかり耳になじんだとみえる。いまだに昭和30年代以前の流行歌を聞くと、郷愁にも似た懐かしさで胸がいっぱいになる。この感覚は理屈抜きのものだ。
戦前の歌にさえ親しみを覚えるのは、私が太平洋戦争で亡くなった人の生まれ変わりなのだろう。
好きな歌は数多くあるが、あえて一つ選ぶとすれば、
作詞:サトウハチロー
作曲:古関裕而
歌:藤山一郎
「夢淡き東京」
銀座の柳、路地裏の赤提灯が瞼に浮かぶ。
前世は東京で暮らしていたのかな。