行方知らずのさすらい暮らし

自称「さすらい人」が書き綴る気ままな日々の暮らし

読書感想 その7

堀田善衛 「鬼無鬼島(キブキジマ)

背筋の凍り付きそうな表題である。映画「八つ墓村」を連想させる。

舞台となった鬼無鬼島という名の島は実在しない。モデルは鹿児島県の甑島だろうか。

読み進むうちに、摩訶不思議な異界へと誘い込まれていく。

悲劇的な結末か、と思いきや杞憂に終わった。

 

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気軽に読める随筆に偏りがちだったが、たまには手応えのあるものを読んでみたくなった次第である。