行方知らずのさすらい暮らし

自称「さすらい人」が書き綴る気ままな日々の暮らし

読書感想 その9

亀井静香「永田町動物園 日本をダメにした101人」

このタイトルは誤解を招く。読めばわかるが、101人の政治家全員をこき下ろしているわけではない。むしろ逆だ。

著者の人柄がよく伝わってくる。政界の裏話は興味深い。

 

海部俊樹「政治とカネ」

引退した政治家による暴露本は嘘偽らざる本音が吐露されている。現職では書けないだろう。

 

砂川文次「ブラックボックス

第166回芥川賞受賞作である。好奇心から文藝春秋3月号を読んでみた。

西村賢太の「苦役列車」に相通ずるものがある。

主人公には共感も同情もできないが、ブラックボックスに対する屈折した感情はよくわかる。

いくら歳を重ねても、うかがい知ることのできぬブラックボックスは数多く存在する。