絹の光沢を感じさせるヴァイオリンの音色を堪能したくて、著名な演奏家の生演奏を聴きに行く。
会場は、いずれ閉館となる名古屋のしらかわホールである。
決め手はプログラムだった。
バッハの「シャコンヌ」とサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」の2曲が含まれている。選曲がよかった。
ヴァイオリン奏者は大変だ。左手の指をめまぐるしく動かし、右手のボウイングにも気を遣い、しかも立ちっぱなしである。伴奏(共演というべきか?)のピアニストとは大違いのように見える。
御高齢でさぞお疲れのところ、アンコールに応えて4曲が披露された。
自分もまだ老け込んではいられない。いい刺激になった。