以前、八ヶ岳の青年小屋に泊まった際、山梨産のピオーネという名のぶどうが夕食時のデザートに出された。当時の私には、聞いたこともない珍しいぶどうだった。
子供の頃は、もっぱら小粒のぶどうだった。種を口から出すのが面倒だったが、文句は言えない。種を食べると盲腸炎になると脅された。盲腸に詰まるらしい。
種なしで皮も食べられる大粒の品種が出回っている。いい時代になった。
店頭価格は桃や梨以上に高い。市場に出荷するには多大の労力と経費を要するからだろう。ふだんはワインで十分だが、年に一度は高級ぶどうを味わってみたい。