これまで疎遠だった50曲を超えるマズルカの中に、こんな魅力的な曲が存在していたとは、うれしい発見だった。
4小節目の1拍目、装飾音からの4度の跳躍にハッとさせられた。
一瞬、異国風の気配を感じた。
ピアノを弾いてみたくなって楽譜を眺めると・・・
敵前逃亡。毎度のことだ。
装飾音に加え、トリル、左手のアルペジオ、いずれも大の苦手とするところである。
最初の4小節を鳴らして(右手だけ)、一応の満足を得る。
途中で変ロ短調に転調すると雰囲気が一転する。空虚5度の和音が連打され、もの悲しげな、これこそ異国風の旋律が流れる。この対比が見事。