期 日 2021年4月1日
目的地 大平山( 三角点347m 最高地点380m 岐阜県美濃加茂市 )
行 程 下廿屋公民館バス停から時計回りに周回
天 候 晴れ
前回は鎖場、今回はヤブ山でお花見を兼ねた訓練を自らに課す。物見遊山だけに終わらせては勿体ない。
登山口付近から見上げれば、「こんな山どのようにして登るのか」と不安になる。わずかな標高差でも直下から仰ぐと高く見える。
登り始めるといきなり岩の壁が立ちはだかる。さっそく route finding の訓練開始だ。文字どおり右往左往する。「登れるものなら登ってみろ」という無言の圧力がかかる。意地でも登りたくなる。
地図に道の表示はなく、標識、目印ともに見当たらない。安全第一、歩きやすそうな所を探す。とはいえ、方向を外すわけにはいかない。
急斜面では木につかまって体を引き上げる。その木がぐらりと傾いたり、ぽきりと折れたりするから慎重を要する。
尾根に乗ればひと安心、ヒカゲツツジの花がお出迎えだ。
このあとは尾根芯を忠実にたどる。
何度も巨大な岩場が行く手を遮る。ここから滑落すればひとたまりもない。どちら側から巻くか判断を迫られる。
ヒカゲツツジの大規模な群落が続く。花はそろそろ見頃の時期を終えようとしている。鮮やかな原色のツツジに比べ、薄い黄色のツツジは心を和ませる効果が大きい。
群生するヒカゲツツジを始め灌木をかき分けながらの障害物競走を強いられる。想像を上回るヤブ山だ。
途中から目印のテープが目立つようになる。地籍調査によるものらしい。これは心強い。
三角点でひと休み。長い道のりだった。
せっかくここまで来たからにはさらに西へと向かい、最高地点にも足跡を記しておく。ベテランの登山仲間が同行するならともかく、単独ではもう二度と来ることはなかろう。
下りは別のルートから。最初は目印があったがやがて見失った。お粗末。
道迷いは下山の際に起きやすい。危機管理能力が試される。方向を間違えなければ何とかなる。左手に沢が見えてきた。これに沿って下ればいいはずと見当を付ける。地図を見れば明らかだ。
案の定、目的とする林道の終点に出た。やれやれ。
無事に生還し訓練終了。あとはアフター登山を楽しもう。時間は十分にある。