以前に「リッカルド・シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のCDが私の選ぶベストだ」
と書き記したが、これと一、二を争うのが、シャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団の演奏だ。この組み合わせなら、おそらく1968年の録音であろう。先日FM放送で聴いた。
理想的と言える演奏だが、大太鼓ティンパニーのリズムが控えめである点が惜しまれる。
チェレスタの音色がきちんと聞こえてくる限りでは、ベストに推したい。チェレスタは、耳を澄ませばかすかに聞こえてくるくらいがいい、という見方もあろう。ここは調子はずれのようにも響くピッコロが主役なのだから、理解はできる。それでも私は、耳をくすぐるようなチェレスタの音色と音量にこだわりたい。