行方知らずのさすらい暮らし

自称「さすらい人」が書き綴る気ままな日々の暮らし

再び自粛生活

f:id:f-0193591:20200418213750j:plain

先日、書棚から選んだのがこれだ。読んだという記憶がない。

家内が結婚の際に持ち込んだ本だ。

柴田翔 贈る言葉」に所収の 「十年の後」

時代設定は昭和40年頃か。

当時の若人達が、人生について、恋愛について、いかに真剣に思い悩んでいたかが伝わってくる。

試行錯誤の末に得られたものは、その後の人生にきっと役立ったことだろう。

自分自身はどうだったのか。

その場限りで成りゆき任せ、思想信条も哲学もないさすらい暮らしを続けていた。

もっとこの種の本を読み、友人とも人生論を戦わせ、いかに生きるべきかを真面目に考え実践すべきだったのだろうか。時すでに遅し。

若い時にどんな本と出会うか、人生を左右することさえあり得る。

太宰治の「人間失格」と芥川龍之介の「歯車」。人生経験の乏しかった自分にとっては、結果として有害図書だったな。

老後をいかに生きるべきか。あれこれ考えずに健康第一、これに尽きる。