多額の税を収めてきたのだから、いくらかは取り戻そう。全国旅行支援を利用して、長男夫妻の住む沖縄県宮古島へ飛ぶ。
南国はいい。冬がないからだ。昼はぽかぽかと暖かく、朝晩は風がさわやかで涼しい。台風が来なくなった11月はベストシーズンだ。
小さい時から海が好きだった。
心ゆくまで大海原をぼんやりと眺めていたい。
期 日 2022年11月5日
行 程 JR加太駅~加太向井登山口~柚之木峠~錫杖ヶ岳~下之垣内~錫杖湖~市場バス停
天 候 晴れ
3週連続で三重県の錫杖ヶ岳に登る。
今回の目的は、未踏破のルート探索とアフター登山だ。
錫杖ヶ岳の魅力は山頂からの360度の展望であり、山頂直下の鎖場は貴重なトレーニングの場にもなる。
低山でも紅葉が始まった。ここでひと休みしたいところだった。
ここから錫杖湖方面へ下る東側のルートへ入る。
急な下りが続く。ひざに負担がかかる。もはや杖は必携だ。
後半はぐっと楽になる。踏跡は明瞭だが視界は閉ざされたまま、現在地がつかみづらい。
予定の時間は大幅に超過したが、まだ陽は高い。
湖水荘のレストランで遅めの昼食、津餃子がおいしい。ビールを飲みたくなった。
錫杖湖の湖畔を歩く。錫杖ヶ岳と先週登った険しい南尾根が見える。
山の麓でも紅葉が始まった。帰りのバス停までが長かった。
土曜日は通勤・通学客がいない。気兼ねなく呑み鉄を楽しめる。
(花の名不明)
昨日NHKTVのローカル番組で、三重県の観光名所「なばなの里」のイルミネーションが映し出された。驚いたのはその規模だ。どれだけの電力が消費されることか。
以前から各地で夜間のライトアップが見られる。今も昔も、夜は暗いのが当たり前ではないのか。
紅葉で知られる香嵐渓のライトアップに至っては、言語道断だ。紅葉は太陽光の下で眺めてこそ、美しい。どうする今年は。
電力料金が大幅に上昇している。冬の節電が呼びかけられているのに、この有様。
ウクライナ情勢など眼中になさそうだ。
ここまで書き記して公開した後、今朝の地元紙を見たら、その1面に香嵐渓のライトアップが紹介されていた。1面に載せるほどのニュース性があるのだろうか。そして7面にはウクライナの市民生活の窮状だ。
TV、新聞ともに見識を疑う。
期 日 2022年10月29日
行 程 JR加太駅~下之垣内登山口~南尾根~錫杖ヶ岳~柚之木峠~加太向井登山口
~加太駅
天 候 晴れ
先週に続いて三重県の錫杖ヶ岳に登る。地図にないヴァリエーションルートの現地調査が目的であり、今回は単独だ。
次々に追い越していく車を横目に黙々と歩みを進め、市の境界を越える。
登山口まで、JRの加太駅から1時間半を要した。
南尾根の分岐点、これを見ると不安が募る。お楽しみはこれからだ。
危険を察知したら引き返すつもりで細い踏跡をたどっていく。
視界が開ける。他の登山道は単調だがこのヴァリエーションルートは変化がある。
目印が付けられている。
急斜面にか細い踏跡が続く。谷底へ滑落しないよう警戒しながら進む。
登りの勾配が急になる。この山は足元が崩れやすい。石橋をたたくつもりで歩く。
まるで障害物レースだ。ここまで来たらもう後戻りは不可能、蛮勇をふるって前進あるのみ。
錫杖湖が見えた。しばし緊張感が緩む。
山頂直下のあずまやに到着。しばらくは緊張の連続でカメラを取り出すゆとりはなかった。
南尾根踏破に成功。手ごわかった。遥か東方に伊勢湾を眺め、気分爽快。
心地よい達成感に満たされ、帰りの車中でお疲れ様の一献を傾ける。呑み鉄万歳 !
蛇足ながら・・・南尾根現地調査報告
この日登山者は多かったが、南尾根を歩く人はいなかった。
足元が不安定でよく滑り崩れやすい。ロープがあれば頼ること。
木につかまって体を引き上げる際に、ポキリと折れることがある。
危険な箇所に差し掛かったら、ひと息入れてから進むとよい。
目印があり、登りで迷う心配はない。
下りに利用するのは極めて危険である。
体力のほか、平衡感覚の衰えを痛感した。
単独でのヴァリエーションルート探索はこれで最後にしようか、との思いが頭をかすめる。