世間ではゴールデン・ウィークだそうだ。金の週間 ?
毎日が休日の我が身にとっては、緑の週間の方がなじみやすい。
大自然のみどりに感謝しよう。
(承前)
4月22日、愛知県民の森でのお花見の後、東尾根から北尾根へ移る地点でハイキングコースから離れる。目印を確認して北へ派生する尾根に入る。やせ尾根に岩稜が立ちはだかる。
樹木が途切れると眼下に湖が現われる。東三河地方の水がめとなる鳳来湖だ。ほぼ満水状態に見えた。
分岐点から40分、上臈( じょうろう )岩の一角、中の上臈にたどり着く。湖畔側が断崖絶壁をなす屹立した岩峰の一つである。標高は低いけれども、この高度感には足がすくむ。より高い宇連山の頂上を凌駕する絶景だ。
ここは風当たりが強い。巨岩によじ登りその上に立つには少々勇気がいる。短時間にとどめる。
岩の陰にヒカゲツツジ。愛知県にも咲くとは意外だった。
奥三河の秘境に来たような気分だった。
体力維持に努め、来年の春も訪れたい。
期 日 2021年4月22日
行 程 JR三河槇原駅~愛知県民の森~シャクナゲ尾根~東尾根~展望台
天 候 晴れ
愛知県民の森ハイキングコースの地図を手がかりにして、ホソバシャクナゲのお花見に出かける。
目的がお花見だから、当然のようにシャクナゲ尾根へ登る。ハイキングというより、ほとんど登山だった。
ホソバシャクナゲは、愛知県東部から静岡県西部にかけての限られた地域のみに自生する。その名のとおり細い葉が特徴。絶滅危惧種である。
まだ蕾も多く、花の見頃は当分続く。例年だと大型連休の頃になる。
蕾と葉との色の対比が鮮やかで、寝不足の目が覚める思いだ。
東尾根まで来ると見晴らしがよくなる。快適な尾根歩きを期待したところ、岩稜帯があり、アップダウンが連続する。日本アルプス登山のためのトレーニングコースによさようだ。
東尾根の展望台でひと休み。
本日の目的は果たせた。
宇連山( うれさん 929m )が見える。
宇連山には過去2回登っており、今回はカットした。
その代わり、今回はピークハントを上回る別の楽しみを用意してある。
(続く)